☆彡スピリチュアル☆彡夏の怪談小噺
以前知り合いのFさんから聞いた話です。若い頃G国寺という有名なお寺の裏で、一人暮らしをしていたそうです。ある日。部屋の中に置いてあるコンビニ袋がガサガサ・・・ガサガサ・・・と音をたてるので見に行くと音が止む、という事が何回もあったとか。
風も無いのに変だな、と思うものの気にはとめなかったらしいですが、同時期に毎晩同じ夢を見るようになったそうです。
お墓を歩いている夢で、しばらく歩くと大きな木の下に苔むしたお墓があり、その横にお侍さんが立っていてFさんを見つめる。
『これは自分にお線香を手向けて欲しいのだな。』と感じたFさんは、G国寺に行きそのお墓を探したそうです。
すると夢と同じ大きな木の下に、墓碑銘も分からないほど古いお墓があったので、お線香を手向けて成仏されますようにと祈ったそうです。
その日の夜。いつもの夢を見たFさんですが、いつもと違いお侍さんがにっこり微笑んでお辞儀をされ、その後は夢を見る事もなくなったとか。
2019年07月28日 13:39